第1話・伝説、ラビット物語

この物語はある変な人物が起こした行動を再現したノンフィクションです。

第1話 伝説、ラビット物語

 そう、その日は不運にも雨が降っていた。
「雨か・・・めんどくさいなぁ。どうせ女の子もこないしなぁ」
 この男の名はラビット。通称「ラビ」。
 女たらしであり、すぐに話かけやすい女性を見つけると声をかけ、ナンパする。
 しかし、どれも中途半端にしているので、友達ではなく、ただのお知りあい程度というだけの悲しい男である。
 今回、彼は法学部の刑務所見学ツアーに応募。
 その理由は女の子と出会うためだけである。
 しかし、彼の期待とは裏腹に、女性と男性とでは見学場所が違うことを現地で知り、彼のボルテージは急降下しているのであった。
「デラッチもこないしなぁ」
 そう、彼はすぐ突っ走っていくので後のことを考えない。
 (ちなみにデラッチとは、ラビと同じ無線部の部員であり、後の部長となる人物である)
 友達でも誘っておけばよかったものを(女の子と友達になるのは俺だけ)という傲慢な考えをもっていたため、それが裏目にでたのだ。

 ---そしてバスは刑務所に向かったのである---

 ラビはやる気のないまま彼は刑務所内をまわった。
「ったく、何が悲しくてこんなことしなきゃいかんのだ」
 自分のせいなのにあたかも自分のせいではないような口調で独り言を言っていた。
 半日もの長い間、誰とも話す事無くツアーを終えたラビ。
 帰る頃はすでに夜になっていた・・・。
 しかも、止むことのない雨の中を帰らなければいけないラビにとって、最後の最後まで気分を急降下させる日となってしまった・・・。
                              

次回予告
 どしゃ降りの中を下宿まで走って帰ったラビット君。
 しかし、彼を待ち受けていたのは安らぎではなく、宿敵の非道なる言葉の 嵐であった。
 いったいラビットに安らぎの場はあるのだろうか?
 次回 「宿敵、海ちゃん登場!」にご期待下さい

※この物語は事実を元に構成された真実です

               総監督・海ちゃん



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